2023年11月12日〜16日、エジプトのアスワンで第30回WiN Global年次大会が開催されました。
エジプトは、2035年までに国内電力の9%を原子力で発電することを目標としており、北西部のエルダバで同国初の原子力発電所が建設中です。
エルダバには、4基の建設計画があり、1号機(VVER-1200、120万kW級)が2022年6月に、2号機が同年10月に着工。1号機は2028年の営業運転開始を目指しており、海水淡水化装置の併設も計画しています。
2013年の南アフリカ大会以来2回目のアフリカ大陸での開催となった今大会には、アフリカ各国に加え、中東の国々や、中国、韓国からの参加者を中心に、約100名が参集しました。
特にアフリカからは国際原子力機関(IAEA)による参加費支援によって21か国からの参加があり、アフリカ勢の参加としては過去最高となりました。
WiN-Japanからは4名が参加
小林容子理事(情報通信研究機構/WiN Global Board)が、Chapter Reportsで、WiN-Japanの新しい活動理念や至近の活動状況、日本の原子力政策について報告。Women for Nuclear Educationセッションでは、岡田往子さん(内閣府原子力委員・東京都市大学理工学部原子力研究所客員教授)が、日本のジェンダーバランス改善に向けた取り組みについてプレゼンテーションを行いました。
また、小川順子元会長(双映/WiN Global former President)が、WiN Globalへの貢献を称えるHonorary Awardを受賞しました。第4代WiN Global会長在任中を含め長年にわたり、原子力分野で働く女性の活躍を後押ししたことに加え、日本における原子力発電所の立地地域住民とのコミュニケーションに尽力してきたことが評価されました。
Closing sessionで行われた受賞セレモニーで、小川さんは、日本の「和の心」を紹介し、「互いに思いやり、協力し合って発展させてほしい」と今後のWiNへの期待を述べました。
Welcome to Aswan! 🌍✨
— Women in Nuclear Global (@WiNglobal) November 14, 2023
We are thrilled to welcome talented professionals and outstanding women from around the world to the 30th #WiNGlobal Annual Conference, taking place here in the beautiful setting of Aswan, Egypt 🇪🇬
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